新潟の酒造好適米　五百万石

緑の大地と自然広がる空に囲まれた田園風景。何百年も続いている傾斜を利用した棚田地域。ここでは古の米づくりが広がっています。

使用する水は棚田の上に自然からの雨水や上段で濾過れた水をためる「ため池」があり傾斜を利用して上から水を流します。

さらに棚田の下流には沢があり、山々に濾過され自然に流れでる沢の水をポンプで上に組みあげ、上から水を流しております。なんて原始的な水やりなのでしょう。

上越市のとある地域では、今でもこのような米づくりを続けてきており、ササニシキなどのごはんのお米、酒造好適米の五百万石、山田錦、越淡麗などが造られております。新潟のお米がおいしいわけですね。

仁侍乃酒で使用する酒米は、棚田農法の契約栽培農家から酒米を仕入れております。昔からずーっと続く農家と酒蔵さんの信頼ある継承がここにはあります。近年まれにみる気候変動や自然発生等、新潟も例外ではありません。

棚田の状態を暇さえあれば農家さんの現場に出向きます。

その年の出来具合いなどを聞きながら、純米酒にするか吟醸酒にどの酒米にするかなど、酒蔵は米づくりの農家さんと密に情報交換をします。1本の日本酒を造るのに、自然・人・知恵が搾られるのです。

新潟の五百万石の酒米。

ササニシキなどのごはんの稲穂より約1.5倍長い背丈になります。たくさんの水を根から吸収し力強く育つのが新潟の酒米。

五百万石は粒が大きく、米粒が多く実るほどたわわに垂れ下がります。昔から垂れ下がるほど良い五百万石の酒米と言われております。仁侍乃酒　純米吟醸　無濾過原酒では、そんな酒米を使用しています。

越淡麗（コシタンレイ）とは山田錦を母、五百万石を父とする酒造好適米、まさに酒米のサラブレッドのような品種。

新潟酒造組合に加盟し、新潟の酒蔵でしか使用することが出来ない幻の酒米です。心白もはっきりと見ることができ、40％以上の高度な精米歩合にも耐えることができ、吸水性もよいので非常に良い蒸米に仕上がり、もろみでの溶け具合が丁度良いのです。

さらにたんぱく質含有量がすくないため後味のキレも素晴らしく、やわらかいふくらみのある酒質になるのが特徴です。契約している農家さんはこの越淡麗も栽培しております。

ハワイの超軟水との発酵でいったいどんなもろみが生まれてくるのか？

五百万石の酒米による純米吟醸　無濾過原酒を造りました。

越淡麗は大吟醸に最適な酒米です。仁侍乃酒シリーズでは、今後、越淡麗の酒にもチェレンジしていきたいと思います。越淡麗を使用した未知なる酒造りにもご期待ください。

そして仁侍乃酒シリーズを続けて、農家さんと手を取り合い、地域活性化を目指していこうと思います。